G-SHOCK GD-350の話
「腕時計のレビュー記事、最初に書くならどれがいいだろうか」といった感じでブログ開設前から「もしも腕時計のレビューのブログやるなら」と妄想したりしていました。
今持ってる中で一番古い順に…最近購入したものを…いや改造に関する記事を…と色々考えた挙句、比較的最近買ったものでなおかつブランド的に知名度があって写真もたくさんあってそれなりに書きたい特徴や面白さがあるCASIO GD-350-1JFについてレビューをしたいと思います。
ものすごいたくさんの種類があるG-SHOCKですが、いわゆる定番モデルや売れ筋モデルというのがありまして、DW-5600(通称スピードモデル)であるとか、DW-6900(通称三つ目モデル)であるとか、AW-591であるとか、GA-100/110であるとか、そういうのは大抵(G-SHOCKを取り扱っているお店なら)どこでも売っています。
自分は「人と同じものはイヤ!」という陰キャラあるいはひねくれ者あるいは「人と違うオレ、かっこいい」の病気を患っていますので、そういった売れ筋・人気・定番のアイテムにはあまり手は出さないのです(かといって全く持ってないわけじゃないけれど)。
なので「どうせG-SHOCK買うなら、やっぱあんまり見かけないモデルがいいな」という考えに至るのはもちろん、外観だけでなく機能もユニークで、そしてなるべく低価格で…というワガママな条件でG-SHOCKを探した時、目に入ったのがこのGD-350でした。ちなみに買ったのは今年の6月ごろです。
GD-350は電池式、デジタル表示、耐衝撃構造、20気圧防水、定価税別13500円。
基本的なスペックとしては他のG-SHOCKと大きく変わった点はありませんが、その他の機能の細かいところでちょっと変わった点がいくつもあるのでそのあたりをご紹介できれば…と思います。
GD-350、まずタイマー機能が便利です。まぁぶっちゃけて言うとこれについてはG-SHOCK公式HPでも一番の特徴として紹介されています。
タイマーをスタートさせ、設定した時間が経過すると報知音が鳴るカウントダウンタイマー機能は多くのG-SHOCKに備わっていますので、この機能そのものは特別珍しくもありません。
GD-350のタイマー機能の特徴は大きく3つあります。
・カウントダウンタイマー(とアラーム)の報知を音ではなく、設定でバイブレーション(振動)にすることができる
・画面をタイマーモードに切り替えなくても、通常の時刻表示モードでもワンプッシュでタイマーが作動できる
・タイマー始動のボタン(右下)だけ銀色で丸型のアルミ製(※)。他のボタンと異なるデザインは、外観的にも良いアクセントになっているだけでなく、触るだけでそれと理解できるので手元を見ずとも操作が容易
※公式サイトでは削り出しアルミと紹介されているけれど、実際に見て触れるとメッキ塗装した樹脂のようにしか思えないのでハッキリしません。なにより、販売店向けカタログの材質表記にアルミが書いていないので…
バイブレーション機能を備えているのは数あるG-SHOCKの中でもかなり珍しいと思います。タイマーやアラームを音ではなく振動で教えてくれるので、音が出せない場所でこれらの機能を使いたい時には非常に便利です。
たとえば、実際に自分はこの機能を電車でめちゃくちゃ使います。仕事柄、通勤はもちろん業務においても電車を利用することが多々あるのですが、長時間の電車移動で座っているとどうしても眠くなってしまうものです。もし居眠りをして、うっかり降りるべき駅を寝過ごしてしまったら…という時、このバイブレーションタイマーが役立ちます。
スマートフォンの乗り換え情報アプリではおよその電車移動時間が表示されるので、乗る前に移動時間マイナス3分くらいにササッとタイマーを設定して乗車します。これでもし居眠りしても、降りる駅に到着する少し前には「自分にだけわかるようにバイブレーションが作動」するので、寝過ごし防止はもちろん、周りの乗客にも迷惑をかけずに済みます。静かな電車内だと、デジタル腕時計の「ピッ」という操作音やアラームの音は案外響きますので…。
それとベルトの構造が特殊で、平置きが可能だったり着用時のフィット感が良いのも特徴です。
比較としてBIG CASEシリーズのGA-400を同じように腕に着けて写真を撮ってみました。見ればわかるように、腕の輪郭に沿ってこの羽型のパーツがフィットしているのがわかると思います。
はっきり言うとGA-400は腕を動かしたときに時計がズレないように締めると、数十分で腕が苦しくなります。あんまりユルく締めるのが好きではないのですが、長時間着用するうえではやむなく少しゆるくして着用していたので、きつく締めずとも無理なく馴染むGD-350の着け心地は地味に優れたポイントだと思います。
GD-350はライト機能にも他のモデルであまり見られない特徴があります。本機はライトの光源に高輝度LEDとやらを採用しており、やたら明るいのです。光源がLEDの機種はそれほど珍しくもありませんが、GD-350はライトを点灯させると液晶画面中央が帯状に赤く光るのが特徴的です。特に意味はないですが、ただかっこいいので自分はこのGD-350のライトがすごく気に入っています。
そしてこのライト機能、なんと点灯時間が1.5秒/3秒/5秒の三種類から設定できます。妙に融通が利きます。
腕時計のライト機能、自分が知っている限りでは1秒(1.5秒)あるいは3秒のものが多いと思います。5秒点灯に設定してみるとめちゃくちゃ長く光ってるように感じます。かなり雑ですが動画にしました(初めて使いましたが、動画編集がスマホアプリでできるってすごいですねホント)。
最初が3秒点灯、次が5秒点灯。どうですか、5病だと妙に長く感じるでしょう? ただそれだけです。でも特徴は特徴なので載せました。
以上のように、バイブレーション機能、ベルトのフィット感、ライトの色合いや設定の自由度などなんだか微妙と言えば微妙なところで個性を発揮するG-SHOCKシリーズの隠れた名機がGD-350なのです。
限定モデルでもなければ売れ筋モデルでもないこういった機種は店頭で見かけることは少ないと思うので(強いて言うなら都内の大型家電量販店の時計コーナーは割と置いてある気がします)、レアといえばレアです。そしてこれは想像ですが、個性的だけど特別売れてるわけでもないこういった機種は何年かすると人知れず定番から外れ(生産終了となり、入手が困難になり)ますので、万が一こんな長ったらしいレビューを見て欲しいと思った方はぜひご購入を検討ください…!
初めてのレビュー記事で文章量やらビジュアル資料のさじ加減がよくわからなかったので、次回はTIMEXのアッサリとしたレビューとクッソ簡単なカスタム(というかベルト交換)のことでも書こうと思います。それではまた。