やっすい腕時計の話。

やっすい腕時計の話をします。CASIOの時計が好きです。

TIMEX Classic Digitalとバンド交換の話

三連休が2週連続というスケジュールのカレンダーを見てニコニコしています。まるでちょっとしたシルバーウィークのようです。

 

さて「CASIOの時計が好きです」と自己紹介に載せておきながら時計レビュー始まって2回目でまさかのTIMEXです。とんでもない裏切り行為です。

 

なぜ早くもCASIO以外の時計をチョイスして記事を書くかというと、CASIOのレビューだと熱が入り過ぎて文章がクッソ長くなるからというのはもちろん今考えたテキトーな理由でして実際はつい先日、TIMEXの時計に使おうと思ってネットで購入した時計のバンドが届いて交換作業をしたところだったのでそのことを書いてみようか、と思った次第であります。腕時計のレビューだけでなくカスタムの話も書く、というブログなので手軽なバンド交換なんてその最初のテーマとして妥当なんじゃないか、という考えです。まず今回バンド交換をするTIMEX Classic Digitalについて軽く触れておきます。

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TIMEX Classic Digital T78587。CASIOのA158Wをそのままパクったのか? と言われがちなデザインだが、あちらよりもややサイズが大きく操作ボタンの数も多い。見る角度によって画面が緑色に輝くのがとても良い。

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TIMEXと言えば文字盤全体が光るELバックライト、INDIGLO Night-lightである。T78587に至ってはそもそも画面が緑色にギラギラしているのでやや地味な印象だが、せっかく特許も取ってる機能なので載せておきたい。

TIMEXといえばアメリカを代表する時計メーカーでCamper(キャンパー)やIRONMAN(アイアンマン)などのミリタリーウォッチ・スポーツウォッチで有名ですが自分はこのClassic Digitalがお気に入りです。

 

写真のキャプションにも書いたようにCASIOのA158Wに似ていますが少し大きめサイズで、またケースが僅かにカーブしていて丸みがあるので高級感があります。そして何よりA158Wと違う点は、まさしく交換しようとしている部品、バンドにあります。

 

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その外観から蛇腹バンドと呼ばれたり、エクスパンションベルトと呼ばれたりエバーバンドと呼ばれたりする。どれが正しい呼称かはハッキリしない。結束バンドをタイラップと呼ぶかインシュロックと呼ぶかみたいなものだと思う。知らんけど。

T78587のバンドは一つ一つの金具の間にバネが仕込まれていて伸び縮みするタイプでして、サイズ調整が不要(実質的にフリーサイズ)なのが特徴です。どうも昔の時計にこのタイプのものが多かった(?)らしく「ジジくさい」と言われたり、(体毛が濃い人は特に)腕の毛が隙間に挟まって痛いといった特徴もあるので好き嫌いが分かれるのです。自分としてはデザインは好きですがたまに毛が挟まるのでなんとも言えません。まぁ交換するということはつまりそこまで好きではないのでしょう。

写真たくさん撮ったのでもうしばらくは地の文じゃなくキャプションで解説しながらいきます。

 

 

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BAMBI BSB4550-S。楽天市場で2200円ほど。ステンレス製だが薄いのでかなり軽い。パッケージ内でバンドが動かないようにプラ製の固定具に留めてあった。芸が細かい。スタンダードな三つ折れバックル式。

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ちなみにバンドのデザインだが、先ほどから度々名前が出てくるCASIOのA158Wとそっくりである。ただA158はフリーアジャスト中留式なので構造が違う。

 

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バンドの交換には専用の「バネ棒外し」なる工具を使う。基本的にヒヅメ型の先端部分を、写真2枚目で赤く囲ったバネ棒の溝に引っ掛けて内側に押し込みつつ引っ張って外す。意外と難しい。指が痛くなる。

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買ってきたバンドをそのまま取り付ければ交換完了! ではない。バンドが長すぎる。もうダルンダルンのユルッユルである。ここからさらに、バンドを構成するコマと呼ばれる部品を必要な数だけ取り外してサイズ調整をしなくてはならないのだ。

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バンドの裏面。これは板バネ式と呼ばれるタイプのコマで、赤く囲ったところの隙間部分に千枚通しのような、先端が硬くて細いものを突っ込んでコマに刻印されている矢印方向へ押し込む。力を入れないと外せない上に、バンドが動かないように押さえる手の位置に注意しないと思いっきり自分の手を千枚通しでブッ刺してしまう事故にもなりかねないので非常に難しい。

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グイグイ押し込むより、瞬間的に強い力を加えた方が外しやすい。ビニル製の透明なテーブルクロスのような滑りにくい素材を敷いた上にバンドを置き、左手で千枚通しを突っ込んで押さえつつ小さいハンマーで釘を打つように叩くとかなり素直に外れた。先端が飛び出たら指で引っ張るか、それで外せないならペンチでつまんで同じようにすると外せるはず。

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板バネを外すとコマが分解できる。3つ外すならこれのさらに4つ隣のコマを同じように分解して、不要な分を外したらまた板バネを差し込んで、ハンマーで叩いて戻す。直接だとバンドに傷が付くのでティッシュや薄い布を間に挟んで叩くとよい。

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コマ詰めが完了。ほんの少し隙間に余裕のある、ベストな長さに調整できた。

 

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バンド交換後のお姿。見た目は大して変わってないように見えるかもしれないが、元の蛇腹バンドよりもかなり軽くなり、着け心地が良くなった。腕の毛が挟まる心配もない。


 

「手軽なバンド交換」と冒頭で述べましたが全然手軽じゃなかったですね。革ベルトに換えるのとはワケが違います。非常に手間でした。
時計のバンド交換は、大抵売ってる場所(ホームセンターとか)で頼めばやってもらえるので、今回の記事で「コマ詰めってどういう風にやってんだろう」とか「自分でやるならどういう道具が要るんだろう」とかそういうのがわかったんじゃないですかね(適当

 

次回はチープカシオのカスタムの話をする予定です。