やっすい腕時計の話。

やっすい腕時計の話をします。CASIOの時計が好きです。

復活するクラブ・ラ・メールの話

ご無沙汰しています。

 

 

クラブ・ラ・メールというシチズンが出していた腕時計ブランドをご存知でしょうか。自分は知りませんでした。どうも自分の親世代(50代)あたりの人の間では名が通ったブランド名だとか、昔流行ったとか。そういう話を父親から聞きました。

 

休日になると時計をいじっている自分を見た父親が「もう使っていない古い腕時計があるので譲る。自分で直して使え」ということで腕時計を2つ寄越してきたうちの片方がまさにそのクラブ・ラ・メールだったわけであります。

 

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父親から譲り受けたクラブ・ラ・メール。

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裏蓋。保護シールが貼りっぱなしだったので剥がした。おかげで新品同様にピカピカ。

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側面から。シチズンの腕時計はなんといっても薄い。

自分は腕時計の厚みに妙にうるさい人なのですが、このクラブ・ラ・メールの薄さには驚きました。ノギスで測ったらたったの7mm。先日ご紹介したCASIOのGD-350が厚さ18mmなのでその半分以下ということ。このクラブ・ラ・メールを二枚重ねてもまだG-SHOCKより薄いというんですからなかなかのものです。

G-SHOCKなんて分厚いから比較したら薄っぺらいのは当たり前だろボケ」というご意見もあるでしょうが、ネットレビューで「着けているのを忘れるほど薄くて軽い」と言われているCASIO F-91W(前の記事で氷漬けになった不運なモデルです)でさえも厚みは8.5mmほど。バンド交換の記事でご紹介したTIMEXのT78587が厚さ10mm。その他自分が持っているすべての腕時計と厚さを比べてみてもやはりクラブ・ラ・メールの7mmを超える薄っぺらい腕時計はありませんでした。

我が家で最薄の腕時計、それがクラブ・ラ・メールです。ショボい肩書きにシチズンもお怒りのことでしょう。

 

ちなみに父親から受け取った時はサイズがあっていないボロボロの黒いラバーのバンドが付いていたのですが(多分元々のバンドがダメになってから一度父親が交換したんでしょう)、格調高いと言われるローマンインデックス(ローマ数字の時刻表示)で金色ケースというドレッシーな腕時計にペラペラの黒いラバーバンドってナンセンスとかいうレベルじゃないので(そういうモデルもあるでしょうけど少なくともこれには合いません)速攻で外して捨てました。なので実質的に本体とバンド固定用のバネ棒2本のみを貰うこととなったのです。そしてもちろん電池切れしています。

 

使えるようにするには、電池の交換とバンドの取り付けが必要なわけです。

 

 

 

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買ってきました。

それぞれ池袋のビックカメラと地元の電気屋で交換バンドとボタン電池を買ってきました。ボタン電池が二種類あるのは、2つもらった腕時計のうちもう片方に使うぶんのそれです。

 

腕時計に使うボタン電池ですが、型番の末尾が「SW」はアナログ腕時計用で、「W」がデジタル時計用っていうの知ってましたか? 自分はかつてホームセンターでバイトしてたので無駄にそういう知識があります(自慢

 

「W」のボタン電池は「SW」と比べて高電圧(?)なのでアラームとかタイマー機能とか色々ついてて高負荷がかかるデジタル腕時計にも使えます、みたいな理由だったと思います。もしかしたら語弊があるかもですが、同じ数字のボタン電池でも末尾の型番が「W」のものは「SW」の上位互換と言ってもいいかもしれません。アナログ腕時計に「W」を使っても問題ないのですが、逆にデジタル腕時計に「SW」を使うとパワー不足で動作が不安定になる、という話を聞いたことがあるので。

 

さて脱線しました。

買ってきたバンドの方にも触れておきます。そこまで高額でなくて、品質がしっかりしていて、色はバンドがネイビーで尾錠が金色(ケースが金色なのにバンドの金具がシルバーだと色がチグハグでクソダサいので)、そしてもちろんサイズがしっかり合っているもの…という条件で探したところ、それなりに苦労しました。Amazon楽天市場のようなネットショッピングでは、腕時計の交換用バンドを探すのは妙に難しい(あるいは交換用バンドは種類が多すぎてネットショップでも取り扱いきれない)ので、一応少し検索してみたのですがやはり見つからず…。これはもう品ぞろえのそこそこ良い実店舗に足を運んだ方がよかろう、という判断でビックカメラに行って買いました。

 

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安心と信頼のBAMBI。よく似合っている。

裏蓋の型番でググったところ、おそらく元々は黒い革バンドだったらしいんですが「クラブ・ラ・メール」というブランド名がそもそも海に関係しているらしいので「ネイビーブルーの方が似合う、絶対そうだ」と信じて正解でした。

 

 

さて次は電池交換です(というか本当はこっちを先にやるべきでした)。

 

電池交換をするには腕時計の裏蓋を開けるわけですが、ものによって蓋のタイプが様々なので、開ける方法や使う道具も同様に色々です。

 

 

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これは一番シンプルなスナップタイプと呼ばれるもので、裏蓋に設けられた切り欠き部分(写真だとクソほど見分けづらい)に専用の工具を押し込んでこじ開けるタイプのもの。

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Amazonで買ったオープナー。左側のものは手で持って切り欠きをグイっと押すようにして開ける。右側のものは切り欠きにあてがって、ハンマーで叩いて打ち込むようにして開ける。

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今回使ったのは手で持ってグイっと押すタイプ。撮影のため左手でカメラを持ってるだけで、実際は左手で腕時計を抑えつつ切り欠きに工具を差し込んで押し込むことで蓋を開ける。

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クラブ・ラ・メールのクォーツムーブメント。元々の価格は知らないし時計のムーブメントも詳しくないが、少なくとも数千円くらいの安物ではなさそうな感じがする。部品がミッチリしていて外観とは裏腹に重厚感さえある。

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ムーブメントの刻印。シチズン製であることや、9JEWELSの文字から部品にルビーも使ってることがわかる。やっぱ安物ではなさそう。


「安物ではなさそう」と繰り返し言ってますが完全な素人考えですし「父親から譲り受けた高級感のある古い時計」というバックグラウンドから「安物ではない良さげな時計(であってほしい)」という願いがそういう判断をさせている部分もあるので「ググったけど3000円だったよ笑」とかそういうツッコミが来るのを何より恐れています。勘弁してください。

 

何はともあれ電池とバンドの交換を終えたので写真を撮ります。

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着けてみると薄さと小ささに改めて驚く。レディースと言っても通るくらい華奢なサイズ感。


どれくらい小さいのか気になったのでG-SHOCKと一緒に。

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上段がGD-350、下段がGA-400との比較。いや、G-SHOCKこんなにデカかったか? なんだこれ?

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バンド外して重ねてみたらG-SHOCKの風防ガラス面積だけでクラブ・ラ・メール本体が収まるレベルの大きさの違い。

さてうまい締め方がわかりませんが書くことも写真もないので終わりです。 

 

最近はすっかりデジタル時計にハマってしまっていてこういうクラシカルなアナログ腕時計は自分で金出して買わないものですから譲り受けるかたちで入手してレビューができるのはいい機会だと思いました。

もうひとつ父親からもらった腕時計があるのですが、それはまたの機会に。